海からレポート
離岸流(rip current)の
メカニズム

成島

2024

03

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離岸流(rip current)のメカニズム

離岸流(rip current)をご存じですか?

離岸流は、海岸から沖に向かって強く流れる海流です。通常、波が岸に向かって押し寄せる際に、押し寄せた水が沖に戻るために形成されます。基本的なメカニズムを示しましょう。

1.波の形成

風が海面を吹くことで波が発生し、波が岸に向かって移動します。

2.水の蓄積

波が岸に到達すると、波のエネルギーが砂浜や障害物によって吸収され、一部の水はその場にとどまりますが、他の水は戻ろうとします。

3.離岸流の形成

戻る水が岸の一部で集中して沖に流れ出すと、強い流れが形成されます。この流れは、波が作り出す水の流れと合流し、狭いエリアを通ることで加速されます。

4.流れの強さ

離岸流の速度はとても速く、時速8km以上になることもあります。この流れは岸からまっすぐ沖に向かって流れます。

サーフィンでの利用

サーファーはこの離岸流を利用することがあります。離岸流は岸から沖に向かう流れであるため、パドルを少なくして効率よく沖に出ることができるからです。離岸流に乗ることで、波が砕波になる直前となるサーフィンポイントの沖合まで楽にエントリーし、より多くの波をとらえることが可能になります。
ただし、離岸流は強力で危険な流れを産むことがあり、サーフィンの経験が少ない人や海水浴には絶対に避けるべきです。特に、離岸流から抜け出す方法を理解していないと、パニックに陥りやすくなります。
流れに逆らって泳ぐのではなく、横方向(岸に平行に)に泳いで流れから脱出するのが安全な方法です。ぜひ、覚えておいてください。
ライダー:成島

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